TOEICパート2の応答問題が苦手な方向けの「聞くだけ」会話応答パターン集

企業研修でも大学でもTOEICパート2の応答問題やパート3の会話問題は、パート4の説明文問題よりも苦手とする方は多いです。これはTOEFLでも同様です。説明文や長文講義の聞き取りは、話の流れに沿って聞けばよいので、一定の長文読解力がある方はむしろやりやすさを感じることでしょう。一方、会話の場合は、2者以上の当事者たちのやりとりですので、相手の出方に会話の流れが左右されることや、割と短めの内容なので、文脈に頼る余地が長文よりも少ないことなどから、聞き取りにくさを感じる方も多いようです。

 

こうした「会話リスニングにおける苦手意識」克服の一助として、会話瞬発力鍛錬ドリルを作りました。やり方は「ひたすら聞くだけ」ですが、ご自身のレベルに合わせて、適宜アレンジしてお使いください。

【本教材の狙い】

TOEICパート2は、第一話者の投げかけに対する第二話者の応答を3択から選ぶ問題です。実は応答はざっくりと3通りあります。ひとつめは第一話者の投げかけに順接的に応答しているもの。例えば、「今日は寒いですね」と投げかけられたら、「そうですね」と答えるもの。ふたつめは第一話者の投げかけに逆説的に応答しているもの。「今日は寒いですね」と投げかけられて、「え?そうですか?むしろ暑いくらいですよ」と答えるもの。みっつめは第一話者の投げかけに対して、直接的に応えていなかったり、問い返したりするもの。「今日は寒いですね」と投げかけられて、「ずっと部屋の中にいたからわかりません」みたいな応答ですね。つまりテスト本番は、第一話者の投げかけを聞いた瞬間、そのあとの応答パターンが少なくとも3種類予測できる状態を目指します。

実際のTOEICパート2は、ABCの中からひとつ正解を選びますが、本教材はABCどれも正解ですので、視聴する際には、「正解を探す」ために聞くのではなく、「よく出題されやすい三つの応答パターン」をご自身の思考回路に定着させることを目的として聞いてください。

【上級レベルの使い方】

・課題:とにかく音声だけで一発で聞き取れない。

・対策:英文スクリプトに頼らず、可能な限り音声だけで理解する練習を繰り返す。

・トレーニング手順:資料1の音声動画を英文を見ないで聞き続ける。どうしてもわからない箇所だけあとで資料2で確認。

【中級レベルの使い方】

・課題:読めば楽勝なのに音声だけでの瞬発理解が難しい。

・対策:英文スクリプトの読解速度と音声の聴解速度を合致させる。できれば読解速度の方が聴解速度を超えるのが理想。

・トレーニング手順:上級同様最初は資料1の音声動画を画面の英文を見ないで聞く。次に教材2の資料を速読。資料1の動画を画面の英文を見ないで再度聞く。

【初級レベルの使い方】

・課題:そもそも英文を読むのにも苦戦する。

・対策:以下に記してある英文をまずはじっくり読む。知らない単語が多すぎたり、解読に時間がかかる場合には、和訳を先に読んでから英文を読むと、和訳の残像に助けられて読みやすくなる。

・トレーニング手順:英文スクリプトをじっくり読み、わからない場合には和訳を照合。次に動画で画面の英文と一緒に聞く。英文読解速度と聴解速度がほぼ合致したら、音声だけを聞く。

【音声理解速度と黙読速度の目安】

動画は、音声に合わせてカーソルが英文上で動きます。このカーソルの動きと黙読速度が同じであれば及第点、カーソルよりも黙読速度が速ければ理想的です。カーソルよりも黙読速度が遅い場合には、教材2の英文を自分のペースで読みましょう。

 

●教材1:音源はこちらの動画をどうぞ↓↓↓

※ワードの音声読み上げ機能を使っているため、どころどころ、選択肢aを、「エー」ではなく「ア」と発音しているところがありますことご了承ください。

●教材2:音源の英文スクリプトと和訳はこちら↓↓↓

会話応答パターン集

 

【本教材使用後の学習アドバイス】

本教材で、パート2や会話応答パターンに耳が慣れてきましたら、ぜひ市販のTOEIC模試やTOEFL模試の会話リスニング問題に挑戦してみてください。その際も、上級者であれば可能な限りスクリプトは見ないで聴解トレーニングを引き延ばしましょう。中級者であれば、音源スピードよりも英文スクリプトの読解スピードの方がやや速くなるように、英文スクリプトの速読トレーニングも行いましょう。初級者であれば、ひとまず音声だけ聞いて、5,6回聞いても理解度が上がる感じがしないようであれば、速やかに英文スクリプトの解読に移りましょう。